WEBサイトをいきなり作り始めると途中から脱線していくことが良くあるのでまずは仕様書をしっかりと作ることをオススメします。製作期間が長くなると色々な情報を忘れてしまうものです。仕様書を作っておけば後から見返せば思い出すことができます。
仕様書ではなく要件要望書や設計書など呼び方は色々あると思います。これはWEB制作会社によってきっちり分けられていたりすると思うので勤め先に合わせましょう。とにかく作るWEBサイトのデータ化は必須です。
目次
仕様書とは
WEBサイトの仕様を定めた書類です。書き方にルールはありませんが下記の事を注意して作成します。
- ドメインやサーバー含めた基本情報
- 必要なコンテンツを書き出す
- 必要な機能を書き出す
- 他人が見ても分かる作りにする
最後に書いている「他人が見ても分かる作りにする」は非常に重要です。人が見て分かるようにしてれば自分なら100%安心して読み返せます。
頭の中で考えたことやクライアントとの打ち合わせなどはメモ帳などに記載しておき、仕様書には決まった事だけを書いていきます。仕様書にあやふやな情報を書いていると仕様書になりません。個人の趣味でWEBサイトを作るのなら良いですが、クライアントに共有した時に適当な事が書いてあると事故の元になります。
僕がよく使うのはGoogleのスプレットシートです。簡単に共有できますし、複数人で編集も可能なので非常に便利です。
フロントエンドとバックエンドで仕様書はだいたい分かれます。というかディレクター毎に作られる事が多いかもしれません。なおバックエンドの仕様書はまったく内容が異なります。
ドメインやサーバー含めた基本情報
サイト名 | 素敵な野菜屋さん |
サイト内容 | 全国に新鮮な野菜を配送できるECサイト |
ドメイン | yasai.XXX 取得:お名前ドットコム |
サーバー | VPS サービス:お名前ドットコム ※その他サーバー情報も記載 |
フロントエンド | HTML/CSS/JavaScript/WordPress デザインはECテーマを元に改修する |
バックエンド | WordPressをECサイト化 ※ECプラグインを使用 |
実際に制作にかかる際に必ず必要になるのがどのようなWEBサイトを作るかです。例えば上記なら野菜系のECサイトを作るんだなとわかります。ではECサイトをどこに構築すれば?何を使ってECサイトを作るの?ということがパッと見でわかります。
かなり簡素な情報しか書いていませんが、実際にはリリースの予定日や野菜のECサイトを作るために必要な外部サービスなどをここにまとめたりします。
必要なコンテンツを書き出す
必要なコンテンツとはWEBページの事です。区分を分けてサイトマップのような表を作ります。
ホーム | トップページ |
スペシャル | スペシャルトップページ ※キャンペーン等を配信 |
├ | スペシャル記事ページ |
└ | スペシャルカテゴリー |
商品 | 野菜一覧 |
├ | 野菜カテゴリー |
└ | 野菜商品ページ |
お知らせ | お知らせ一覧 |
└ | お知らせ記事ページ |
ショッピングカート | カート |
├ | 購入確認画面 |
└ | 決済画面 |
出来る限り各ページを項目で分けてカテゴライズしましょう。カテゴライズ出来ない場合はとっちらかる可能性があるので必ずどこかの項目に分類させます。テーブルタグに記載しているので横幅に限界があって書けませんが、概要欄やURL欄など設けて各コンテンツの内容をつめていきます。
きちんとカテゴライズして全てのコンテンツを洗い出していれば、制作でどこを進めるのか、どこまで進んだのかを可視化できます。
コンテンツページとは別に必要カテゴリーだけをまとめるのも非常に有効です!
必要な機能を書き出す
必要な機能とは主にプログラミングに関わる事です。それ以外にも技術的に特殊な機能があるなら記載します。
サイト構築 | WordPress |
EC機能 | WPプラグイン:Welcart |
クレジット決済 | API:アトネを利用する |
商品管理 | CSVで一括管理 WPプラグイン:自作 |
このような感じでWEBサイトに必要な機能を全て洗い出していきます。その機能を実装するために外部サービスを使うのか自分たちで作るのか決めてしまいます。これを決めておけば各々の機能別に作業を進めることができます。
WEBサイトによって必要な機能が大きく変わります。普通のコーポレートサイトや個人サイトなら特に機能をまとめる必要がない場合もあります。
最後に
WEBサイトを作り始める前に仕様書を書く癖をまず付けましょう。コーディングを含めて慣れてくると仕様書でどれくらい作成時間が必要なのかなどわかってくるようになります。
仕様書を作ることで最もメリットが有るのは制作を中断してしまっても再開しやすいということです。個人開発の人ほど中断する事が多いのでしっかりと仕様書を作っておきましょう!