HTMLの勉強をしているとよく紹介されるHTML構文チェックとしてW3Cが公開している「W3C Markup Validation Service」があります。HTML5になる以前から同様のツールをW3Cが公開し続けています。かなり長い歴史があり、様々なサイトからチェックツールとして紹介されています。
なぞの信頼感があり、それはまるで信仰といってもいいくらい絶対的に守るべきチェッカーのように扱う人が結構いました。しかしW3Cのチェッカーはすでに10年以上前から意味のないチェッカーです。
その他にも「Another HTML Lint」など点数を付けるツールもありますが、これらも参考にする必要は一切ありません。
目次
HTML構文チェックで重要なこと
HTMLタグの記述ミスと閉じタグ忘れだけが重要です。これが間違っているとサイトのレイアウト自体が崩れるので絶対にミスしないようにしなければいけません。
W3Cの構文チェッカーは主流とずれている
今主流のHTMLは5系統を継承しており、ナンバリングが取り払われて「HTML Living Standard」になりました。W3Cが推し進めていたHTML5はこの「HTML Living Standard」を参考にしていたのですが途中から色々ズレていってるんですね。2021年にはW3Cが標準規格を名乗るのはやめることになったので、現在のW3Cの構文チェッカー間違いということになります。
そもそもWEBサイトというのはHTML構文を厳密に守っていても適当でもユーザーには関係のない話です。Google検索などに対するSEO効果としても意味はありません。
圧倒的なPV数を誇る有名なサイトを色々なチェッカーにかけてみてください。エラーまみれなはずです。構文が正しいとするチェッカーの言う通りにするとWEBサイトは限定的な機能しか持たせなくなってしまいます。
HTMLのミスをチェックしたいなら
Chromeの拡張機能に「HTMLエラーチェッカー」を入れてコーチング中に適度にチェックしていればクリティカルなエラーは回避できると思います。
構文のルールにとらわれず、まずはデザイン通りにレイアウトをコーディングできるようになりましょう!重要なのは各種ブラウザでちゃんと表示できるかどうかです!